389冊目:きみが来た場所
喜多川泰さんの本
20年働いた大手自動車メーカーの営業をやめ、教育に身を投じる主人公が、自分の自分の人生の使命に気づくまでを、あったこともない祖父母と飴を食べるとみる夢で出会い導かれていく。自分の使命とは、人生の覚悟とは、自分にとっての子供、家族の意義を深く考えさせてくれた。
以下、心に残しておきたいもの。
欠点は周囲の人の才能に助けてもらえばいい。でも、長所はお前だけのものではない。母を助け、家族を助け、周囲の人を助けるために使いなさい。
一日に集中して生きると、その時に感じているのは不安ではなく、希望だということがわかってきた。
まずは自分が心から大切にするから、相手も君の大切なものを大切にしようとしてくれるんじゃないかな。
すべての人間には使命があり、それを果たすために必要なものはちゃんと持って生まれている。自分が持ってこなかったと嘆く必要はない。それは自分の使命を果たすのに必要がないと自分で判断しておいてきた。
すべての子供は、大人に自分の使命に気づかせるという使命を持っている。
子供の笑顔を見ろ。子供の寝顔を見ろ。目の前にいる小さな命を守るために、今自分に何ができるか考えてみろ。真剣に考えてみろ。
人間は自分が誰かから必要とされていると感じてはじめて幸せを感じることができる存在だ。
未来がやってくるわけではない。あるのは、永遠に続く今でしかない。今日は過去に自分が恐れていた未来じゃ。何が起こったか考えてみると、過去に自分が恐れていたことなどは起こっていない。相変わらず、今という時間を、未来を不安に思ことにつかっているんじゃ。
親が子供に教えてやらなければならないのは、生きる力。