とりあえず1000冊読んでみる

人生の幅を広げるために1000冊読んでみる。軌跡を残すためのブログです。

494冊目:有名企業からの脱出

あなたの仕事人生が手遅れになる前に 富山和彦著

 

企業再生のトップを務められた著者が赤裸々に大企業の問題点に迫る。JALの再生時には稲盛和夫さんに会長をお願いしたなど当事者でしか書けない迫真に迫る。

カネボウダイエー、JAL、そしてシャープ、東芝三菱自動車などかつて繁栄を極め、簡単に入社できなかった企業がダメになっていく。その原因はムラ社会ムラ社会の虜になった社員が会社を腐らせていくというもの。会議のための会議。会議に撲殺される上司。誰のためかわからない資料つくりなどなど。実際に私自身も思い当たる節があるがその会社にいる以上、変えることが難しい。だから早いうちに脱出しなさいというもの。どんどん企業の論理でしか生きられず、外での自分の価値が落ちていっているのではと感じていたこともあり、強く実感できた。

ただ、いつもブログはある一定数の本を読んでまとめて書くが、インパクトはあったが印象には残っていない。嫌なところは見ないでおこうという潜在意識が働いたのか、これがまさしく会社病かと怖くなった。

493冊目:本気でFIREを目指す人のための資産形成入門

30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法  穂高唯希著

 

題名通り、30歳で会社を辞めた著者がどうやって資産を形成していったかの指南書。

大まかにいうと、配当性向の高い株を買え。アメリカ株は日本株と段違いに配当性向が高い企業多い。企業業績が悪い場合でも配当を続けている会社も多く、20年以上高配当を続けている企業がたくさんある。

株は長期的に見れば必ず上がる。ただ、リーマンショックのようなものがあれば別。その対策として、毎月少額でもいいので積立てていくのがリスクヘッジになるとも。

結論として、配当性向、企業の強さから見てもアメリカ株がいい。

あとは性格に応じた株への取り組み方、株を始める場合の証券会社、投資は具体的にここがいいというところまでアドバイスしてくれている。

私は以前株をやっていた時に、株が上がった下がったが気になって仕方ない。性格的にはあまり株には向いてないなということもこの本を読んでわかった。具体的でわかりやすくそして、納得感が高い本であった。

492冊目:自由

苛酷な競争の果てにたどり着いた哲学 末續慎吾

 

あの末續さんの本。世界選手権で日本人として初めて単距離、200mで銅メダルを取り、北京オリンピックで100m×4人リレーで銀メダルを取った。まだ日本人が100mで10秒を切れなかった時で、最も期待されていた人。

末續さんが北京オリンピックの後、走れなくなった。というか生活すらままならないまで追い込まれボロボロに。半ひきこもり状態で実家で3年間。そして復活する。復活といっても華々しいわけではなく、過去の栄光にすがることなく、1ランナーとして日本選手権出場を目指す。

自身を追い詰めて追い詰めて、おそらく言葉に表せれない極限状態まで自分を追い込んでやっと世界と戦えるまでに。栄光を手に入れた選手のそこまでの努力、我々から見えていない苦悩を赤裸裸に語っている。才能を得たことがよかったのかどうかと考えてしまう。

そこまで自分を追い込まないといけないのか?追い込めるのか?自分が中途半端だと思い知らされる。自分も頑張らねばという単純なものではなく、自分に焦点をあてて、今までを振りかえり、見つめなおさねばと考えさせられた。

491冊目:八日目の蝉

角田光代

 

不倫相手の家で赤ん坊を見て忘れるはずが衝動的に赤ん坊を連れ去り、4年間逃げながら育てていく物語。小豆島のフェリー乗り場で捕まるときに、「待って、その子はまだ朝ご飯を食べてないの?」という映画のセリフをうっすらと覚えていた。

捕まった後の後半は、赤ん坊が大学生になって、自身も同じように不倫をし、赤ん坊の時の4年間の記憶を取り戻していく。両親のもとに帰って以降、不倫をしていた父、感情を抑えられない母の間で、連れ去った女を憎むことで家族として何とか成り立っていたこと、その女といた時の幸福な気持ちを思い出していく。

蝉は地上に出て7日間で死んでいく。8日間生きた蝉は誰もいなくなってさみしいのか?自分だけなぜ生き残ったのか?

赤ん坊の時に起こったことと八日目の蝉が結びづけられ、それぞれが自分だけに起こった不幸なこととして考えてきたんだろうが、女と同じように不倫相手との子供を身ごもって、女と過ごした地域を訪れるうちに、特別だったが幸せだったことに気づく。そして家族とその子供と一緒にやり直そうと決意し物語が閉じる。

490冊目:無(最高の状態)MU

あなたが無くなったのは今に始まったことではない

神経科学と脳科学

鈴木裕著

 

人は埋めれつきネガティブである。生存するためには、警戒心の強い人ほど生き残ってきた。だから人は遺伝子としてネガティブだ。また、人は瞬時に物語をつくっている、どんどんと。あっていようがいまいが。こういうことが科学的に裏付け資料とともに書かれている本。

そこから解放されるために手放すことの重要性が、禅の概念の共に書かれている。

 

 

489冊目:蘇るサバ缶

震災と希望と人情商店街

須田泰成

 

2011年3月11日東日本大震災による大津波が、石巻市にあった木の屋石巻水産の缶詰工場を壊滅させた。工場跡地に埋まっていた何万という泥まみれの缶詰を、震災前からつながりのあった世田谷の経堂の町に運ばれ、磨かれ、販売され、そして木の屋が復活していく物語。何度も何度も挫折しながら、なぜあきらめず頑張れたのか?木の屋のサバ缶が本当においしかったこと、それをもう一度食べたい。ずっと食べていたい。それを自分たちの手で守っていきたいと思いがあったのだろう。人がつながり、それが切れないためには、まず中心に来る商品、人物、それに加えて皆が共感する物語が必要なことを教えてくれた。

それにしても経堂、知り合いが何人か住んでいる町。こんなにまでも人情があふれているのか?今後東京に転勤になった際には候補地にしようと思った。

488冊目:たのしく生きたきゃ落語をお聞き

童門冬二

 

以前から落語に興味がありというか、上司で魅力のある何人かが落語は面白いと言っていたのが頭の片隅にあり、たまたま立川談志さんの本を探していたところ、この本に出合った。童門冬二さんは講演を聞いた縁もあり、歴史的人物を現代の人物に置き換えて紹介するなど、どくどくで面白くすでに何冊も読んでいる作家。この重なりが私にとって初の落語へのいざないとなった。

 

まず冒頭で世相、心情を切り、それに見合った落語を紹介、そこからの教訓を教えてくれる流れ。江戸時代の話が落語になっているので、言葉の使い方がわからなかったり、その当時の背景がわからない。本来は何度も聞いているうちに沁みわかってくるのかも。そういったことを著者が紹介してくれ、落語の醍醐味に触れることができる。

これから少し落語に触れてみたくなった、実際にそうなるだろう一冊。