とりあえず1000冊読んでみる

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402冊目:ひきこもりがなおるとき

23人の臨床例 磯部潮医学博士

23人の事例を交え、ひきこもりの人の心の状況。多くの人がひきこもっていることに苦しんでいて、どうしてこんな状態になったのか分からなくなってしまっている。

ひきこもりの人はどうにか自分の状態を変えたい。社会参加したいというエネルギーは外側に向かっているにも関わらず、結果的には内にこもり、ひきこもる。ひきこもりの自分の状態に困惑し、苦しんでいる。焦り、絶望感、罪悪感を抱いている。

自分自身を否定しない。とりあえずの目標を設定する。周りは苦しんでいることを理解し、存在自体を肯定すること。励まし見守っていることを伝えること。

家族は説教、批判、命令、否定などをしないこと。本人が一番わかってて苦しんでいる。どうして外に出れないんだ。ではなく、心配しているけど今は外へ出れないんだね。父親が積極的に関与すること。両親がひきこもりの現実を認めること。気持ちを聞くこと、腫物に触るような対応はダメ。家族自体が孤立しないこと。やりたいことをやるのも必要。ひきこもりの原因は家庭環境ではない。子育ての失敗でもない。

 

うつとひきこもりの違い、ひきこもりの人の心の中が臨床例を元に書かれていたので

すごくわかりやすい本であった。