466冊目:めざせ、命日が定年
終わり笑えばすべてよし
弘兼憲史著
弘兼さんの人生の後半戦の本は何冊か読んだが、この本も気さくに読めた。結構弘兼さんと感覚は近いかもしれない。
辞世の句が、まっいいか。これでピンときた次第。
その他、老いるもりっぱん成長、人生計画より明日の締め切り、人生謝るが勝ち、最後に笑うのは謙虚なお年寄り、いらないものはジャンジャン捨てるなど、共感できる言葉が満載。
464冊目:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上春樹著
村上春樹さんの本を出るたびに購入していたころ、この本が出た時の読んだきりで再度読んでみた。記憶がどんどんよみがえる。多崎つくるという人物に親近感がわいてくる。もともと人と接するのが苦手なつくるが、高校時代名前に赤、青、黒、白がつく4人と仲良くなり、でも少し自分だけ色がついていないことに違和感を感じつつ、大学は自分だけが東京へ。そして突然、皆から絶交を申し渡させる。
半年、死を求めてさまよい余計なぜい肉をそぎ、鋼の精神(?)をまとい別人へと生まれ変わるが、人との付き合いがどこかで距離をおいてしまう。そこに年上の彼女が現れ、過去のことをすっかりと話をしてしまい、なぜ自分が絶交されたのかを確認するために、赤、青、黒を訪れ、確認するうちに新たな真実が、
最後のその彼女とどうなるのか?どきどきした感じで終わる。ああ、前もこんな感じで彼女とハッピーエンドを迎えてほしかったのにと思ったのを思い返した。
463冊目:就活ひきこもりから脱出する本
今村邦之、川端翔太郎著
就活ひきこもり者の就職支援を行っているUZUZの代表者が書いた本
大学受験でつまづいている息子のヒントになればと読んだところ、ひきこもりを抜け出すきっかけは強烈な焦りというのが印象に残った。
①年齢の節目に(例えば25歳)にこれ以上、就職を先延ばしにできないと焦る。
②先に社会人になった友人の姿や話から自分の現状を省みて焦る。
③弟や妹の方が先に就職を決めたので、焦る。
④かわいがってくれた祖父母の重病、死がきっかけになる。生前のうちにまともな姿を見せたい。
⑤親の離婚、解雇などの家庭環境の変化で独り立ちしないとと焦る。
でも、人ぞれぞれ、息子を信じて待つしかないと改めて思うところ。