とりあえず1000冊読んでみる

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449冊目:東京脱出論

藻谷浩介、寺本英仁著

 

寺本さんは島根県邑南町(おおなんちょう)人口1万人の町の観光課長。A級グルメの仕掛人で、プロフェッショナル仕事の流儀で紹介されるなど様々な取り組みを通じ地域活性に取り組む。

藻谷さんと寺本さんの対談形式

書かれたのが2020年秋ごろであり、コロナを通じての意見が多く、このころはまだまだコロナに対して手探り状態であり、人々の感情も揺れた時期だったので、今ならお二人の意見がどうなっているのか、改めて対談してほしいなと感想を持った。

一番心に刺さったのは、老後どちらが幸せか?田舎は70歳でもバリバリに農業、地域の仕事に精を出す世代。一方東京の70歳は定年退職で仕事がなく、多少のお金はあってもやることがない。言わずもがなだが、田舎の方が健康寿命が長い。

私も大阪で仕事をして、ずっと東京に行かないとと思っていた。確かに東京は仕事の中心。人も多く刺激が多い。

でも、今や刺激は本だけじゃなくて、webを通じて東京にいなくてもとれる。

今地方に住んでいるが、東京に出ようと思えば、空港まで車で行ってそれほど大変でもない。喫茶店に入れば常連のおじさんたちがたむろしている。こっち側の人間になれるんだったら、それもいいなあと感じる。

納得感満載の内容だったが、何の関係もない田舎で何も技量がない私が住むのは難しい。今地方にいて、どっちで働きたいかと問われると微妙。