440冊目:脳はみんな病んでいる
二人の対談形式で脳の働きを様々な角度で展開していくもの。
池谷さんは脳の研究者で数々の本を出されており、糸井重里さんなど他者との対談形式で理解を深めていくものが主でわかりやすい。
中村うさぎさんは本を今まで読んだことはないが、デリヘル嬢をやったりなど破天荒なイメージがあったが、この本を読んで興味がわいた。
さて、この本では、東大生の10%は、自閉症スペクトラム。周りのことを気にせず集中できるのがこの発達障害の症状。中村さんのお父さんが、近所の子供に「頭の悪そうな面をしているな」と面と向かって言うなどの変わったお父さんで、そのお父さんの口癖がなんで事実を言ったら悪いのか。そのお父さんに共感しながら育った。中村さん自身もやりたいことをやるのに、周りの目は気にならないとか。
結末は、二人で自閉症スペクトラムの診察を受けたところ、見事に二人とも自閉症スペクトラムでしたとの落ち。極める人はどこか周りと違うところがあり、バランスとっているのかなと思った。どっちが幸せなんだろう。