539冊目:あきらめません!
垣谷美雨著
定年退職を機に夫の田舎にUターンした妻が、田舎を牛耳る男性社会に刃を向け、様々な味方をつけながら市長になり女性参画の社会をつくっていく。
いまじゃちょっと考えられないような悪代官と越後谷のような議員が出てくるのは、やりすぎの感はあるが、だからこそその戦いが善悪の戦いとしてインパクトを引き出し、臨場感から引きこまれる。悪代官は古いので半沢直樹のような面白さ。最後は勝って爽快感いっぱいになる。最後に、主人公を鼓舞することばを心に刻むために載せておく。
ひとりでは何もできないが、一人でも始めなければならない。
いっつも暗い顔をしているから他人に付け込まれて噂話をされるんだわ。何言われても楽しそうに笑ってたら、そのうちあほらしゅうなって何も言わなくなる
落ち込むのは3秒で十分じゃ。いちいち立ち止まっているほど人生は長くない。