458冊目:総務部DX課岬ましろ
須藤憲司著
DXという言葉、そして表紙を飾る漫画のましろさんに魅かれて手に取る。
面白かった。DXが明確になった。
老舗の洋菓子店を営む会社がDX化を果たし成長行く。そのなかで4年目で店舗勤務を終え本社の総務部に配属となったDXとは無縁のましろさんが担当となり、コンサルを受けながらDXを実践していく物語。
DXが叫ばれる世の中。当社でも同様でDX、DXとは言われている中、デジタル化とDXはどう違うのか?考えるのをやめ、デジタル化こそがDXと考えている節があった。DXとはがわかった、輝きの1冊。
DXの要件:デジタルの活用で圧倒的に優れた顧客体験を提供し、事業を成長させること。DXの裏側には必ずUX(顧客体験)とそれに伴う収益創造がある。
DXを成長に導くには「なぜ自社はDXをするのか?」という問いに答える必要がある。
→ドラッカー5つの問い
①我々の使命は何か?②我々の顧客は誰か?③顧客の価値は何か?
④我々の成果は何か?⑤我々の計画は何か
5つの問いに対する実践
①Saasの導入(ビジネスチャットツール)すべてのコミュニケーションを円滑に
プロジェクトの当事者を増やす
コミュニケーションは業務のおまけではない。
∟お題を提供、投稿通知が来たら、直ぐにアクション、投稿には必ずコメント
会ったときは口頭で感想を伝える。これが極意
②SNSの活用
多くの企業が、業務プロセスは属人化、提供価値がコモディティ化している→課題
DX化→業務プロセスのDX化、提供価値のDX化
デジタルによる顧客体験の変革によって儲ける。という提供価値のDXであり、顧客体験がデジタルで変わらないといけない。
③DXでキャッシュポイントの創出
D2Cの勝ち筋とは、集中キッチン→店舗対応が可能な洋菓子店。アマゾンにはない店舗対応ができる強み
(番外)社外のスペシャリストを巻き込む
提供価値のDX化には、体験のリッチ化(デジタルとリアルの境界があいまいになること)とパーソナライズ化の2軸で。