376冊目:勝ち続ける意志力
世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」
世界一のプロゲーマーがプロになる過程、心の葛藤を描いた作品。
今から23年前に世界一。今でこそゲームは人気でeスポーツという世界が広がっているが、当時ゲームに打ち込むのが大変だったことは容易に想像できる。ゲームで生計をなんて想像すらなく、これでいいのか苦しみぬいた心のさまに読んでいて痛々しかった。思春期もあいまって、ゲームへの思いと自分を縛り付ける憎しみみたいなものがあったのもかもしれない。筆者の心の揺れが胸に刺さる。ここまでこうあらねばという理想を強く持って努力した人は少ないのではないか。でも世間はゲームか、という目があったのだろう。孤独でしんどい道のりだったと思う。同世代の時に、この本を読んだら、どんな刺激を受けただろうか。