427冊目:ノルウェイの森
村上春樹著
2回目は1回目より深く深く感じながら読んだ。
映画も行った、ロケ地の多武峰高原にも行ったことがあり、松山ケンイチ、菊地凛子を思い描きながら映像とともに文字を追った。
直子の恋人であり、ワタナベの親友であるきずきが突然自殺していなくなり、直子は小さいころからあこがれであり頼りっぱなしであった姉も突然の自殺でいなくなったという過去を持ち、壊れそうな精神をワタナベ、静養所の同僚、レイコさんが見守っていくが、、
ワタナベの大学生活でナガサワさんという何でもできる先輩、ワタナベのことが好きになる緑。みんな普通じゃないけどそれぞれが強い。エネルギーがみなぎっていて、直子のエネルギーがしぼんでいく間でワタナベの揺れ動く心の衝動、純粋な愛をつらぬこうとする姿が胸を打つ。
最後、直子が死んでしまったが、レイコさんとワタナベが自分のやりたいことを見つけ幸せになろうするエンディングに良かったと感じた。