とりあえず1000冊読んでみる

人生の幅を広げるために1000冊読んでみる。軌跡を残すためのブログです。

547冊目:億男

川村元気

告白、モテキ宇宙兄弟、君の名はのプロデューサーであったことは本を読んでから知った。そういえば、主人公が一男、準主人公が九十九、出てくる人物が十和子、百〇〇、千〇〇というように遊び心満載。

弟の借金3000万を肩代わりし、昼夜を問わず働き続け、妻子とは別居。

あるときに福引で宝くじがあたり、3億円当選してしまう。あわてた主人公が大学時代の親友、以降も親友と呼べる人物は九十九ただ一人に相談。九十九は事業が大成功し、大金もちだが、3億円をもって姿を消す。九十九を探しに九十九と一緒に働いていた成功者を訪ね、お金とは、お金のある人生は幸せかを探求するストーリー。

大金を手にし、借金を返し、家を建て、旅行に行こうと妻に哀願するが、妻はあなたは変わってしまったと離婚を言い渡される。

お金をもって逃げても、かつての親友。最後まで信用する主人公を、見守る九十九。九十九はその親友の姿を見て、再び人を信用しようと3億円を持って帰ってくる。

はっきりとは明記はしておらず、それぞれがお金って何?お金以上に大切なものを考えさせられる。

一気に読めるストーリー展開が最高。