とりあえず1000冊読んでみる

人生の幅を広げるために1000冊読んでみる。軌跡を残すためのブログです。

526冊目:同志少女よ敵を撃て

逢坂冬馬著

 

さすが2021年本屋大賞。展開が早く、500頁弱あるが一気に読める。読み終わったあと達成感が味わえる一冊。

第二次世界大戦の終盤、ドイツナチとロシアの赤軍の戦いを描いたもの。ナチに村を焼かれ、母と村人全員を殺された少女が、右手の薬指を失い、教官になった伝説のスナイパーに助けられる。ここで死ぬか、人を殺すか選択を求められ、ナチと母の死体に火を放った教官を殺すことを目的に、スナイパーとして成長していく。

スナイパーの戦場での役割、研ぎ澄まされた感覚、歩兵との違い。女性としての戦場

ナチとロシアの戦い。なぜ人を殺すのか?そして高みを目指し、伝説のスナイパーとなった先には何があるのか。

最後には、コサック兵(≒ウクライナ)の誇りを取り戻すため自分の死を省みず主人公を助ける憲兵。ロシアのウクライナ侵攻と被って考えしまう。迫力の戦闘シーンの中に考えるところ満載の一冊。