とりあえず1000冊読んでみる

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494冊目:有名企業からの脱出

あなたの仕事人生が手遅れになる前に 富山和彦著

 

企業再生のトップを務められた著者が赤裸々に大企業の問題点に迫る。JALの再生時には稲盛和夫さんに会長をお願いしたなど当事者でしか書けない迫真に迫る。

カネボウダイエー、JAL、そしてシャープ、東芝三菱自動車などかつて繁栄を極め、簡単に入社できなかった企業がダメになっていく。その原因はムラ社会ムラ社会の虜になった社員が会社を腐らせていくというもの。会議のための会議。会議に撲殺される上司。誰のためかわからない資料つくりなどなど。実際に私自身も思い当たる節があるがその会社にいる以上、変えることが難しい。だから早いうちに脱出しなさいというもの。どんどん企業の論理でしか生きられず、外での自分の価値が落ちていっているのではと感じていたこともあり、強く実感できた。

ただ、いつもブログはある一定数の本を読んでまとめて書くが、インパクトはあったが印象には残っていない。嫌なところは見ないでおこうという潜在意識が働いたのか、これがまさしく会社病かと怖くなった。