488冊目:たのしく生きたきゃ落語をお聞き
以前から落語に興味がありというか、上司で魅力のある何人かが落語は面白いと言っていたのが頭の片隅にあり、たまたま立川談志さんの本を探していたところ、この本に出合った。童門冬二さんは講演を聞いた縁もあり、歴史的人物を現代の人物に置き換えて紹介するなど、どくどくで面白くすでに何冊も読んでいる作家。この重なりが私にとって初の落語へのいざないとなった。
まず冒頭で世相、心情を切り、それに見合った落語を紹介、そこからの教訓を教えてくれる流れ。江戸時代の話が落語になっているので、言葉の使い方がわからなかったり、その当時の背景がわからない。本来は何度も聞いているうちに沁みわかってくるのかも。そういったことを著者が紹介してくれ、落語の醍醐味に触れることができる。
これから少し落語に触れてみたくなった、実際にそうなるだろう一冊。