とりあえず1000冊読んでみる

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452冊目:9割の買い物は不要である

行動経済学でわかる損する人・得する人 橋本之克著

 

前回、行動経済学の入門書に続き2冊目。

消費者が買い物をするときにあらゆるバイアスがかかっていること、注意すべき思考の落とし穴について丁寧に解説されており、自分自身の買い物、特に今大きな買い物をしようかどうか考えている時でもあり、自分はどうかを考えながら深く読むことができ、とても参考になった。

以下に、記憶すべきワードを残しておく。

①確証バイアス:自分に都合のいい情報だけを選んで参考にする。すでに買った商品の評価を見るのは、自分の選択肢が正しかったと納得するため行動

②返報性の原理:ほどこしに対してお返しをという心理。試食したら買ってしまう

現状維持バイアス:変化や未知のものを避けて現在の状況を固執。変化にはリスクを伴う、また安定した状態からの変化を損失と考え、損失回避をとってしまう。

ウィンザー効果:本人からの直接発信される情報よりも利害関係のない第三者の情報を信頼する。

⑤サンクコスト効果:すでに費やした2度と戻らないお金、時間や労力を無駄ではないと思い込むこと。食べ放題で食べ過ぎてしまうなど。

⑥認知的不協和:人は意識していなくても常に論理的でありたい、自分の選択や行動において正しさや一貫性を持ちたいと考えているが、それが保てないとき、解消できるように動くこと。あのブドウはすっぱくて食べれないに違いない。ブラック企業で務めていることを正当化。よくない商品を高く買った自分を認められず、高い商品はいいに決まっている。

⑦損失回避:得を求める以上に損をすることを避ける。

⑧時間割引率が低い→自制心が強い。逆に高い人→衝動買い

⑨AIDMA理論を活用し買い物の質を高める。注意、関心、欲求、記憶、行動

⑩現在志向バイアス:未来にある喜びや利益よりも、目の前にある利益や喜びを優先

⑪人は選択肢が多いと、その選択を先に延ばしたり、選択すること自体をあきらめる

⑫決断疲れ:スーパーレジ近くの商品によく考えずに手を出してしまう。

⑬極端回避性のために、人は中間を選ぶ。選択肢を3つ用意。

⑭経路依存症:家は買うもの、家は新築。家族は守って養うもの

⑮投影バイアス:状来の自分の選好を予測するときに現在の自分の状態にひきづられる

⑯後悔の回避:人は意思決定の場面で、将来における結果を予測し、後悔による不快な状態を避けるような行動を選ぶ。