446冊目:サバティカル
中村航著
中村うさぎさんと脳科学者の池谷裕二さんの本を読んで、中村うさぎの本を探していたところ、サバティカルという題にひかれて読んだ。
著者中村航はお初。読み進めていくうちに、これはいいぞ、これは嬉しい出会いと喜々とした気持ちになった。
サバティカルタイムとは使途を決めない休暇のこと。
主人公は、転職した会社が4月からとなったため半年のサバティカルタイムができた。この6か月をどう過ごすか?
公園で将棋の師匠との出会いから、昔別れた師匠の娘さんを探すことになり、その娘さんとの触れ合いを通じて、自分のコンプレックスを語り、恋人ではないが、心と心がつながっていく過程が描かれていく。
少しのどきどきが、いい。しつこすぎず、展開が自然で優しい気持ちになれる。心地よかった。中村航さんの他の本を読みたいと率直に思った。