とりあえず1000冊読んでみる

人生の幅を広げるために1000冊読んでみる。軌跡を残すためのブログです。

487冊目:樹木希林の80の言葉

自分らしい生き方を貫く

人生上出来と思いながら生きていく 桑原晃弥著

 

人はやたらと他人と自分を比べたり、他人からの評価を気にしてしまう。樹木希林さんは、小学生時代、人と比べなくていいんだとということに気づいて、人と自分を比べなくなった。それが根本にある。

とはいうものの、なかなかできない。わかっててもできない。だから樹木希林さんの言葉の本がお亡くなりになってから人の心と打つんだと改めて感じさせてくれる。

80の言葉の中から、いくつか今の私に響いた言葉を以下に記す。

・人から評価されるのは危険なこと

・自分に過度に期待せず、余計なプライドも持たない

・賞をもらって奢らず、もらえなくても嫉まない

・ミスは直すな、ミスを活かせ

・過去は悔やまず、そこからどう生きるか考える

・向こうが悪いといいづづけても何も生まない

・健康が善、病気が悪の二元論から脱しよう

・今日やることがあることに感謝し、精一杯生きる

・年老いても自分を面白がって生きよう

 

486冊目:本屋さんで待ちあわせ

三浦しをん

 

三浦しをんさんが書く書評。書評を書き始めた身としては参考になればという思いと、新しい本との出会いがあればとワクワクしながら一気に読んだ。一番最初は女工哀史に萌えるとあり、小学生、しかも女子が女工哀史を愛読している話から。つらい、しんどい、苛酷がイメージされがちだが、その中での人間模様が臨場感抜群だそう。

以降、あれやこれやの書の紹介があり、これは次に読みたいなとメモを取りつつ、途中からはこれぞ書評、読んでいて引き込まれる。たった3から5行でどんな本で、どこがいいのかがわかる、さすがプロ。うなり続けて終了。語彙力と表現力の圧倒的な差を見せられた。まいった。

485冊目:旅がなければ死んでいた

坂田ミギー著

 

インパクトある題名に負けず劣らずの破天荒な旅経験。アフリカ、南米、チベットなどあまり人がいかないところ、その中でも、誰もができない経験、何日もかけてモンゴルの遊牧民に会いに行くなどあきらめずやり抜く、そして、そこに人との出会いがある。これを読むだけで世界が広がる、旅に出たくなる。

さらに、全部さらけ出しましたという文体はぶっ飛んでて本当に面白い。ただ、なんでもござれではなくて、守るべきところは貞操含めてしっかりと守っている。大胆に見えても乙女な心のうちが吐露されていたり、行動とのギャップにどんどん引き込まれていく。最後はハッピーエンド、うれしい気持ちで本を閉じることができ幸せな時をくれたと、著者に感謝。

484冊目:一人称単数

村上春樹

 

この本は何なんだろう。村上春樹さんの自伝的回想録なのか?赤裸々にその時その時のことが刻まれている反面、猿が人間の言葉を話し酒を酌みかわすところがあるなど、村上春樹ワールドといえばそれまでだが。

何冊かエッセイなども読んだが、やっぱり村上さんは長編小説が圧倒的に面白いと思いました。

 

483冊目:大阪から日本は変わる

中央集権打破への突破口 吉村洋文 松井一郎 上山信一

 

言わずもがなの日本維新の会の面々。

大阪の府市二重行政の問題点を過去の歴史から学べ、その中で大阪維新の会の発足から抵抗勢力とどのように戦い、大阪メトロのような成果を上げてきたが綴られている。

確かに以前、大阪に毎日通っていた身としては、地下鉄がきれいになった。新世界が安全になった。何より街がきれいになった。活気が出てきた。コロナで大阪モデルなど注目されるようになったのを実感するもの。いつかは大阪都構想が実現してほしいと率直におもった。

こぼれ話として、吉村知事はやしきたかじんさんの顧問弁護士をしていて、たかじんさんから維新の会を紹介されたがきっかけだそう。私の好きなテレビ番組でそこまで言って委員会があるが、初代司会者のたかじんさんが本当に大阪のことを思っていろいろやっておられたと聞いたが、この本からもそれが感じられて、改めてたかじんさんの偉大さを知った。

482冊目:日本がウクライナになる日

河東哲夫著

 

プーチン大統領の写真とともにインパクトのある題名が目に留まり読んだ。

ソ連、ロシアの歴史、そこで生きている人々を知り尽くした筆者ならではの歴史観は一見のもの。4月に書かれてから、約半年どう動いてくのか注目。

ソ連崩壊、ロシアの独立がどういう過程でおこったかなど、いまに至る流れが鮮明で理解が進む。

481冊目:青春を山に賭けて

植村直己

 

植村直己さんの山と出会い、そして5大陸最高峰のすべてを登頂するまでを描いたもの。お金がなくても情熱さえあればなんとかなる。それも並外れた情熱。破天荒ともいうべきもの。植村さんの挑戦の原点が記されている。時には出会った女性との恋もありとても人間味あふれるものであった。