とりあえず1000冊読んでみる

人生の幅を広げるために1000冊読んでみる。軌跡を残すためのブログです。

480冊目:ナンバーナイン

一生手放せない絵。一生忘れられない恋 原田マハ

 

これも2回目。中国現代アート画商の女性のストーリー。女性は自分をしっかり持っていてずば抜けて美人ではないが、雰囲気のある、杏里を思い出させるイメージがある。貧乏画家の父を持ち、その才能を引き継いだ女性が中国上海でその才能を開花させていく。美術商の息を抜く交渉、その知識の奥行の深さダイナミックなところ、ハッとする出会いが恋に発展、でもかなわず、一生背負って生きていく女性の生きざまのかっこよさ。飛び込んだことでしか得られない人生が描かれている。

その女性の名は思い出した。真紅。

479冊目:涙のち虹

~12000日の回り道で見つけたもの 岡島つよし

 

天王寺らくどくスクールで異彩を放っていたオカジーの本。

33歳まで孤独で友達をつくることなく育ったオカジーがしゃべり方教室、楽読スクール、心理学教室などの経験から心を開いて、今ではたくさんの友人に支えられて自分のスクールを開設に至る思いを語ってくれている。

改めてオカジーから学びたいとオンラインセミナーを申し込む

478冊目:天才を殺す凡人

職場の人間関係に悩む、全ての人へ  北野唯我著

 

2回目。VOICYの本の紹介コーナーでこの本の話が出て、こんなんやったっけ。紹介する人がうまいのか?私の読みが浅かったのか?これはもう一度読まないといけないと思い早速読んだ。

要約すると、人には領分があって、無理せずにその領分を知ってその領分で戦えというもの。領分は天才、秀才、凡人。自分の領分を知って磨いていくと過去最高の自分に出会える。主語を人メインで語る人は凡人に多い。組織やルールなどの善悪で語る人は秀才に多い。世界や心理など卓越した何かで語る人は天才に多い。

凡人は秀才や天才になれない。凡人の最強の武器は共感力。その発揮には自分の言葉で語ること。小学生にもわかる言葉で語ること。そのために他人の言葉をデトックスすること、白状すること。

こういうことが、物語形式でか語れており読みやすく理解しやすく、しかもそれを教えてくれるのが渋谷の忠賢ハチ公、しかもなぜか関西弁。

私自身はやはり凡人。共感力を磨いていくしか道はないと腹をくくり、ええかっこせず、おなかを見せて自分の言葉で語っていこうと思った。

 

477冊目:〈問い〉から始めるアート思考

吉井仁見著

 

ずばりアート思考とは、問いであると筆者はいう。アーティストは問いを見るものにあるいは社会に投げかけます。この問いをアート作品から感じられるようになるとアート鑑賞がもっと楽しくなります。

また、問を感じ取って自分なりに新しいものの見方や感じ方を身に着けて答えを出す力なのだともいう。

例として、アンディウォーホルや、バンクシーが強烈に問いを発していることをあげられていた。なるほどと思った。妻に話をしたら、当たり前じゃないと一蹴された。

476冊目:HSPとひきこもり

自分を生きるためのひきこもり=ソロ活のすすめ

浜松医科大学名誉教授 高田明和著

 

今までひきこもりの本は数冊読んできたが、これほどポジティブに書いてあり、そしてその背景、理由を明確にわかりやすく書かれた本は類を見ない。著者自身も長くうつで苦しんだとあり、医師でうつ経験者が内面と医学的客観性をとらえたもの。何より優しさが感じられ、希望が湧いてくる一冊。

以下、心に留めたい言葉を残すもの

 

・不安を人一倍感じる人は創造的な才能がある。感受性が強く、不安を感じやすい人は、身の回りに起きることをオープンに受けれ入れる傾向があるため、内面が豊になる。

・ただ、オープンに受け入れるということは、自分にとって害になることも受け入れてしまうことにもなる。

・学校にはいつ行くの?など問いただせば、子供は余計に自分の殻に閉じこもってしまいます。本人にもそうした質問の答えがわからない。

・家族はじっと見守る。朝晩の挨拶、おいしい食事を一緒に食べるだけでそっとしてあげましょう。家族のケアがあれば、長期の閉じこもりになる可能性は少ない。

・閉じこもる人は白黒思考に陥っている。この世は白か黒か?善か悪か?

・こういう人は学歴がある人、ない人。お金がある人、ない人というように物事を二元論で考える思考からなかなか抜け出せない。その考えが自分を縛り、私は〇〇がないのでダメな人間だと事項否定してしまう。→多様な価値観があることを自分で理解する必要がある。

・閉じこもりは、外のどの場所にも自分の居場所がないと感じる。ことから起こります。だからこそ、せめて家の中だけは居場所があると感じてもらうことは非常に重要なこと。

・まずは親がひきこもりに対する否定的な視線を捨て、肯定をベースにしたし視線に変える。生きてくれるだけでいい、といった気持ち、子供が生まれた時に抱いた素直な感情を思い出す。病気もなく健康に家族一緒にくらせているのだから、それ以上をノブむのは親の欲。年を取って家に至っていいじゃないか。こんな風に思うことができれば、ひきこもりの問題は自然に解決に向かう。

・今の社会は生産性の高さに価値を置く一方で、誰かの役に立つことに価値を置いている。家にいるぐらいならボランティアでもして、人の役に立つことをすればいいのに。人のことも自分のことも考えられない人に響かない。→ひきこもりになったら、誰の役に立たなくていい。生産性はなくていい、そこに負い目を感じる必要などなく、ただ、自分が気持ちいいとか楽しいと感じる生きる喜びを少しずつでも感じられるようにまずなることを優先する。

・市営なことではなく、していることを数える。

 

475冊目:FACT FULNESS

10の思い込みを乗り越え、データをもとに世界を正しく見る習慣

 ハンスロスリング著

 

高等教育を受けた人の方が、チンパンジーよりも正解率が悪い。それほど思い込みが強い10の事例を解説してくれるもの。世界の見方が改めねばと思わせてれた一冊。

①分断本能:世界が分断されているという思い込み

②ネガティブ本能:世界はどんどん悪くなっているという思い込み

③直線能力:世界の人口はひたすら増え続てけているという思い込み

④恐怖本能:危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思いこみ

⑤過大視本脳:目の前の数字が一番重要だと考えてしまう思い込み

⑥パターン化本能:一つの例がすべてに当てはまるという思い込み

⑦宿命本能:すべてはあらかじめきまっているという思い込み

⑧単純化本能:世界は一つの切り口で理解できるという思い込み

⑨犯人捜し本能:誰かを責めれば物事は解決するという思い込み

⑩焦り本能:今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み

からなる。

474冊:いま、台湾で隠居しています

ゆるゆるマイノリティライフ  大原扁理著

 

何もしない生き方。必要最低限の生活。常にあれもこれも、やらないといけない。すべきという生活をしている私としては、ひかれる題名。

お金が無くなれば介護の仕事をして、お金がたまれば働かず、家でゆっくりと生活をする。お金がたまれば趣味にという人はいるが、何もしないというのは斬新。

台湾で隠居生活を始めるにあたっての数々のノウハウが書かれている。台湾以外でも海外で暮らそうとしている人には役立つのではないか。

こんな人もいるんだなあと面白かった。